〔058〕弥十郎ヶ嶽 (715m)

兵庫県篠山市

2015年02月15日


兵庫100山に戻る

    標高差:440m
累積標高差:648m
Road Map :デカンショ街道のR372を東進し、篠山市の畑市集落の林道に入る。
Route Map:キャンプ場跡の駐車地から谷コースを登り、尾根コースで下山する。
兵庫100山』  天気が悪く全てが陰気な感じとなり、良いコースなのかどうか判らなかった。
弥十郎ヶ嶽には過去2回、後川集落からの竹谷コースから登っているので、3回目となる
今回は登山コースを変えて北側の畑市からのコースで登って見ようと思った。
コースタイム:2時間37分(休憩無し)
登り:1時間18分
(谷コースにて)
下り:1時間19分
(尾根コースにて)
弥十郎ヶ嶽
  まずは ”弥十郎ヶ嶽”と ”弥十郎ヶ岳”とどちらが正しいのだろう。 そんなことどちらでも良いのかもしれない。 コース名の付いていない今回のコースは過去2回登っている竹谷コースよりかは変化が多く面白いコースではあったが、天気が悪過ぎた。 ただ、尾根コースは道迷いの恐れが大なのでGPSを持たないなら行かない方が良いと思う。
  弥十郎ヶ嶽には他に色々コースがありそうなので、次回があれば別コースで登ってみたい。
やじゅうろうがたけ
ゲートから少し走ればキャンプ場跡に着く。 林道はまだ伸びているが、無理をせずにここに車を停めて10時30分に歩き始める。
林道は真っ直ぐに進む方が広い道であるが、左側の道が正しい様だ。
”薬師野ヶ原キャンプ場跡”への林道入口にはシカ避けゲートがあり、これを開けて林道に入る。 開閉が邪魔臭い。
周囲には電撃柵が設けられ 「触るなキケン!」と書かれていた。
ここまで立派な林道だったが、雨水で深く抉られた箇所が出て来る。  今でも沢の様に少し水が流れている。 車で来なくて正解だった。
車でも走れなくはない林道を歩いて行く。
赤のナビテープが心強かった。
やがて林道は終点となり、左側の登山道に入って行く。
「弥十郎岳」と書かれた道標で安心して進むことが出来た。
うっそうとしたスギの植林帯の中を真っ直ぐな林道が伸びている。 先程の抉られた箇所以外は車が走れそうな立派な林道だ。
なんて密度の濃い植林帯なのだろう。 雨が降りそうな天気に加えて
林立するスギ林で夕刻を歩いている様な薄暗さだ。
20分程で植林帯を抜け ”吹越峠”に着く。 どこやらへの
分岐であるが他方の登山道はクローズされていた。
登山道はしっかりしており、しばらくは水平道を歩く。
右側の遥か下には沢が流れている。
分岐から直ぐに人工的に作られた様なヤセ道となる。どこかの山で同じ様な道を見たことがあるのだが、
どこだったのかは思い出せない。
右側の沢との高低さが少なくなって沢が近付いてきた。
最近整備されたのか? 比較的新しい丸太で橋が架け
替えられていた。 橋が要る程の沢ではなかったが・・・
ついには沢の中を歩く様になり最高の雰囲気となるが、
最低の天気で、やはり陰気な感じは拭えない。
登山道と沢とが急接近して沢が見える様になった。
小さな滝があったが陰気な天気で陰気な滝としか見えなかった。
沢道の岩にコケが生えており滑り易く要注意となる。
滝となっている小さなゴルジュは通過しなくて良かっ
た。 ここの通過があればコケで滑り易くて最大の
難所になったと思う。(ゴルジュの上から見る)
岩肌にコケが生えてヌルヌルの道にはロープが
設置してあった。 有難く使わせて頂きます。
”迂回路”があると言うことは ”岩場道”が危険とのこと
だろう。 ならば”岩場道”に行かなくては・・・
”岩場道”に入ってみるとのっけからコケでズルズルの岩登りとなる。
ここはロープが無いと歯が立たない。 ロープ頼りの腕力で登り切る。
ここを登り切れば後は大した事はなかった。 でも下りは迂回路としたい。
52分にて登山道右手に楽しみにしていた ”洞窟”が現れた。
人物が居ないので写真では大きさが判らないが人が立ったまま入れる大きさがあった。 ウィキペディアによると間口5m×奥行き10mあるらしい。 入口には小さな表札が立っていたが、文字は劣化して今は何も読めない。 15年程前には 「山嵩弥十郎洞窟」とはっきり読めたらしい。
”洞窟”の奥に入ってみるが、昔、人が住んでいた
との言い伝えの痕跡は何もなかった。
涸れ沢の様な岩ゴロゴロの斜面を登って行く。
積雪が中途半端で歩き難い。
沢を登り詰めると主尾根に到達する。 ここが尾根コースへの
分岐になっており、下山時にどのコースを取るかを考えることにして山頂へ急ぐ。
1時間18分にて ”弥十郎ヶ嶽”(715m)に着く。
北側への展望はガスガスで何も見えず山頂に居ても意味が
ないので、直ぐに下山する。
分岐から登って行くと空が見え出した。
下山と言えど尾根コースはずーっと登りが続いている。
写真は振り返り分岐側を見ている。
尾根コース分岐まで戻り、どのコースで下山するかしばし悩む。確実なのは谷コースのピストンであるが、尾根コースも歩いて
みたい。 ただ道標には尾根コースへの案内はは落書きでしか書
かれていない。 本当に登山道があるのかが一番の心配であるが、途中から引返してもしれているので尾根コースに入ってみる。
下山(?)13分にて小さなピークに登り着く。 積雪で登山道は
隠れてしまったが、ピークには道標があり、下山路の方向を示していた。
だだ広い尾根に積雪しているので登山道が判らない。 下草が無いのでどこ
でも歩ける状態であり、方向間違いが無い様にGPS頼りで下って行く。
そしてお決まりの倒木帯が出て来るが、大したことはなかった。
積雪の無い所まで下って来ても登山道、踏み跡が無い。 道標もピークにあったきり現れない。 テープのマーキングも無く、現在地が合っているのかも判らなくなっている。
後は登山道の無い尾根筋を下りて行くだけだが、
違う尾根に入らない様に気を付けながら進路を取る。
下山34分の地点、ピークとも思えないなだらかなピークに
火ともし山”(621m)の山頂表示があった。 これで現在地が判り、ここが ”平内丸址”であればコースとしては合っていることになる。
防火帯でも作ろうとしているのか?  意味の判らない切り開きがあった
のでこれを追ってみるが、結構長い区間切り開きが続いた。
途中、日本リス、シカの親子に出会うが写真には撮れなかった。
下山開始から1時間丁度、最後が崖だったらどうしようと心配しながら下って行くと、崖ではないが急斜面の下に登山道が見えた。 これで無事下山出来ることが保障された。 ヤレヤレ!
登山道では無いが、下山路を見上げてみる。
単なる急斜面にしか見えない。
下山にて登山道と合流出来た地点。 左斜面を下りて来た。
ここのスギの植林帯は密生し過ぎており、管理されている
とは思えないが、枝打ちだけはしっかりされていた。
登って来た道を淡々と引返す。
下山1時間19分にて駐車地に戻り、弥十郎ヶ嶽を終了する。
天気予報に騙されて、今日は一日中天気が悪かった。
最後には霧雨も降ってきた最悪の天気となった。
駐車地横の 「薬師野ケ原キャンプ場」跡を覗いて見る。
古びたBBQサイトはあったがテント場がどこなのか判らなかった。
今日はここも陰気にしか見えなかった。